NEWS

カント生誕300年を迎えた2024年には、多くのカント哲学に関するイベントが開催されました。
しかし、これからのカント研究の意義は、記念の年が終わった後も変わらず問い続けられるべきものです。そこで、私たちは「300＋1年」となる2025年、北海道大学を拠点にカントの連続ワークショップを企画しました。本ワークショップは、「感情」「利他行為」「応用可能性」の三つをテーマに、現代におけるカント哲学の重要性を探る場となることを目指します。若手研究者を中心とした議論を通じて、これからもカントを読み続ける意味を共に考える機会となることを願っています。

「感情を巡るカント」
日時：2025年2月18日（火）12:30-15:50
場所：人文・社会科学総合教育研究棟 W517

12:30-13:30 平出喜代恵（関西大学）
「カント倫理学における恩寵の位置づけ」
13:40-14:40 高木駿（北九州市立大学）
「カントと寛容の感情」
14:50-15:50 清水颯（北海道大学）
「カントと理性的感情」

「利他行為をめぐるカントと功利主義」
日時：2025年2月20日（木）13:00-16:20
場所：人文・社会科学総合教育研究棟 W517

13:00-13:20 藏田伸雄（北海道大学）
「カントと功利主義／帰結主義はどう違うのか」
13:25-16:20 テーマ討議「利他行為」
13:25-14:05 金雲龍（北海道大学）
「効果的利他主義はいかに正当化されるのかｰｰシンガーの観点から」
14:10-14:50 清水颯（北海道大学）
「なぜ／どのような利他行為が義務なのかｰｰカントの徳義務を紐解く」
14:55-15:15 竹下昌志（北海道大学）
「利他行為の利他性は何に由来するのか: 功利主義の観点からのコメント」
15:20-16:20 全体討論（蔵田伸雄、平出喜代恵、中村涼、金雲龍、竹下昌志、清水颯）

「カントの応用可能性」
日時：2025年2月21日（金）13:00-18:00
場所：エンレイソウ第二会議室

13:00-14:00 中村涼（早稲田大学）
「動物倫理とカント」
14:10-15:10 清水颯（北海道大学）
「AI倫理とカント」
15:20-16:20 平出喜代恵（関西大学）
「難民支援とカント」
16:30-17:30 藏田伸雄（北海道大学）
「人生の意味とカント」

企画・責任: 清水颯、藏田伸雄